藏王法律事務所
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ご案内 ~ 藏王法律事務所の仕事について(基本的な考え方)

1.弁護士の仕事

 依頼者の皆様からのご相談と申しますと、困りごとや心配ごと、準備しておきたいことや新しく始めたいこと、あるいはどうしていいのかわからないこと、決まりを付けてしまいたいこと、等々がさまざまにあります。
これらのご依頼案件は、法人や個人といった区別にかかわらず、人々の存在があるからこそ起きてくるものですから、人が考えて、人が答えを出していかなければ、前に進むことはできません。
 ところで、先人たちは素晴らしい工夫を重ねて、このような場合に人が使える道具として「法律」という「知恵の塊」を進化させてきました。
人の営みを前に進めるためには、どうしても物事の「解決」へ向けての手助けが必要だったからです。
私たちは、「知恵の塊」すなわち「六法全書」を学ぶということは、人の役に立ちたいという強い思いを、先人たちから受け継いでいることに他ならない、と考えています。
 このような考えから、皆様がご希望される「解決」に向かってお手伝いをする為に資格を携えて働く、というのが、弁護士の仕事と心得ております。
もちろん弁護士は、人の存在を高めていくことからはみ出してはならないものですから、依頼者のご希望が誤った方向に行っていないかという点については、常に心を配っていくことを義務付けられています。

2.解決とは

 ご相談の事案について、ご希望に副った決着を付ける、ということです。
ただし、「複雑にからみあった事案」や、「どうしても納得できないという気持ちの問題」などについて、状況によっては、ご希望に近づけない結果を選択せざるを得ない場合も出てきます。

3.複雑にからみあった事案

 一見単純そうに見えても、そうはいかない事案も多いものです。
事案というのは、そもそも単純明快に説明できるものではなく、例えば「新規事業立ち上げ」に係わるご相談かと思っていたら、「経営不振の抜本的解決」こそが真の問題点であった、とか、あるいは「技術」に関する出来事だと考えていたら、「労働環境」も視野に置かなくてはいけなかった、といった具合です。
 複雑に絡み合った事案、すなわちもっともっと背後の状況を掘り下げて考える必要のある問題に対しては、私たち弁護士も我慢強い対応を強いられることもしばしばです。
ですから、弁護士はしっかりと頼られる存在となって、依頼者の皆様が意識されておられる問題だけではなく、まだ気がついていない真の問題点が見落とされていないか、周辺の事情を深く聴き取る作業を繰り返し行っていかなければなりません。

4.どうしても納得できないという気持ちの問題

 工夫の限りを尽くして闘っても答えは覆らなかった、というやるせなさを経験したことのない弁護士はいない、と思います。
ましてや、そのような場合、依頼者の皆様の思いは、はかり知れませんが、それでも前に進まないわけにはいきません。
十分とは言い難いものであっても、例え一時であっても、そのような皆様の心をお支えすることを心がけています。
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